2013年5月8日
BBソフトサービス株式会社
ソフトバンクグループのBBソフトサービス株式会社(本社:東京都港区、社長:溝口 泰雄、以下「BBソフトサービス」)は、2013年4月度のインターネット詐欺リポートを発表します。このリポートは、BBソフトサービスの「Internet SagiWall™(インターネットサギウォール)」が検出・収集した危険性の高いネット詐欺サイトの数やカテゴリーなどを分析したもので、日本のインターネットユーザーに注意喚起を促すことを目的として、インターネット利用者が直面するネット詐欺の脅威を報告するものです。
「Internet SagiWall™」による4月度の調査では、インターネット詐欺サイトの検知数は62万8,244件で、前月比29.3%増加しました。ネット詐欺の種類別では、ワンクリック・不当請求詐欺サイト97.1%(前月比0.8ポイント減)、フィッシング詐欺サイト0.5%(前月比0.1ポイント増)、マルウエア感染サイト1.1%(前月比0.3ポイント増)、ボーガスウエア配布サイト1.0%(前月比0.5ポイント増)、ぜい弱性悪用サイト0.2%(前月比変わらず)を検知しました。
前月に引き続きワンクリック・不当請求詐欺の割合が最も多い状況ですが、前月に比べてフィッシング詐欺サイトやボーガスウエア配布サイト、マルウエア感染サイトが増加しており、偽ブランド販売サイトやブランド品を格安で販売するサイト、オンラインカジノのサイトなど、懸賞を絡めた詐欺サイトを検知しました。
OS別のネット詐欺種類別検知率は、前月と変わらずワンクリック・不当請求の割合が多く、Windows®でフィッシング詐欺サイトやマルウエア感染サイト、ボーガスウエアサイトの検知が増加しました。
Windows | Android | iOS | |
---|---|---|---|
ワンクリック・不当請求サイト | 86.60% | 99.65% | 99.61% |
フィッシング詐欺サイト | 2.37% | 0.04% | 0.11% |
マルウエア感染サイト | 5.70% | 0.03% | 0.00% |
ボーガスウエアサイト | 4.27% | 0.27% | 0.17% |
ぜい弱性悪用サイト | 1.06% | 0.01% | 0.11% |
今回Android 搭載端末で、Twitterをまねたフィッシング詐欺サイトを検知しました(当サイトは既に閉鎖)。URLやウェブサイトのデザインがTwitterに酷似しており、セッション切れによるログインをサイト閲覧者に求め、IDとパスワードを盗む手口でした。スマートフォンでは、URLの確認がパソコンに比べて難しく、危険なサイトを目視で判断することが難しいため、注意が必要です。
TwitterをまねてIDとパスワードを盗むフィッシング詐欺サイト
4月度にパソコンで検知した詐欺サイトで、まったく効果のない偽ソフトウエアを配布するウェブサイトを検知しました。Windows®のエラーの修理をうたう偽ソフト(ボーガスウエア)をダウンロードさせるウェブサイトで、消費者を不安にさせることにより、必ずしも購入する必要のないソフトウエアの代金を支払わせる手口である可能性があります。また、マイクロソフト認定ゴールドパートナーや大手セキュリティー対策企業の認証マークなど、製品やウェブサイトを信頼させるような悪質な表現を行っています。
パソコンの修理をうたったボーガスウエアを配布するウェブサイト
「Internet SagiWall™」は、ウェブブラウザーでアクセスしたウェブサイトの“コンテンツを解析”し、悪意のあるコンテンツをリアルタイムで検出します。悪意のあるコンテンツを検出した場合、そのサイトへのアクセスをブロックして脅威からユーザーを守るウェブブラウザー専用のセキュリティー対策ソフトウエアです。Windows®やAndroid 搭載端末向けには組み込み型の「Internet SagiWall™」を提供しており、iPhoneやWindows® 8 Modern UI 搭載端末向けには「Internet SagiWall™」をバックグラウンドエンジンとして使用しているウェブブラウザー「あんしんWeb」を提供しています。この方式で、ウイルス対策ソフトウエアをすり抜けてきたブラウザー経由の脅威を検出し、日々進化する脅威に対応します。
以上