BBSSセキュリティ・情報モラル
啓発活動リポート

セミナー概要

鎌倉市消費生活センターでのネット安全教室/親子ワークショップ

2019年8月6日、鎌倉商工会議所にて、「親子で学ぼう!インターネットの安全な使い方」と題したワークショップを行いました。鎌倉市は毎年小学生向けの夏休み講座を開催しており、最近ではお子さんのインターネット利用に関する相談が増えてきていることから、親子で学べるインターネット講座を企画したということです。この講座を担当するのは2回目になります。当日は、教育委員会を通じて学校に配布されたチラシや、市の広報誌で本講座を知った小学生3年生以上のお子さんと保護者が参加しました。

「親子で学ぼう!インターネットの安全な使い方」講座

まずは山本によるインターネット講座からスタートです。スマホに夢中になってしまうとどんな問題が起きるのか、小学生にもわかりやすく解説しました。「ながらスマホ」による危険、ゲームアプリに10万円も課金してしまったケースなど、具体的な例を挙げて説明し、スマホを利用するにはルールが必要だという話をしました。

講演の様子

親子で一緒にインターネットの使い方を学ぶ講座

また、スマホを通した交流はケンカやいじめに発展しやすい特徴があります。メッセージアプリを模した画面のイラストを使って、「この言葉からどのような印象を受けるか」をクイズ形式で出題しました。参加者の回答は3択でしたが、「正解はないんです。人によって捉え方が違うということですね」と山本が解説すると、参加した方々はうなづきあっていました。 さらに、ネットは匿名ではなく悪いことをすれば必ず見つかること、いじめは犯罪にも繋がることを説明しました。ネットの危険といえば、なりすましや誘い出しもあります。悪い大人が子どもになりすまして誘い出し、犯罪に巻き込まれる事例が後を絶ちません。ネットでしか知らない人には会いに行かないこと、個人情報を投稿しないことなども丁寧に説明しました。インターネットを利用する際は、被害に合うだけでなく、自分たちが犯罪を犯してしまう可能性もあります。著作権法にはどのような場合に触れてしまうのか、デマを拡散するとどうなるのかなどについても解説しました。 そして、子どもだけでなくシニアでも問題になっている「ワンクリック詐欺」などのネット詐欺についてと、フィルタリングや画像から位置情報がわかる仕組みについても解説し、講演を終えました。

講演の様子

子どもも保護者も熱心に話を聞いています。

ワークショップでスマホ利用ルール作り

続いて、ワークショップを行いました。お子さんをチーム分けし、保護者の方のチームもひとつ作りました。インターネット利用についての課題を思いつくままに付箋に書いてもらい、似ている課題を並べて線で囲み、見出しを付けます。その後、対策を話し合いながら出していき、また付箋に書いて貼っていきます。その結果をルールにまとめて、グループごとに発表しました。 講演の話をヒントに子どもも大人も活発に意見を出すことができ、発表ではそれぞれよく考えられたスマホルールを聞くことができました。子どもと大人のグループではルールに違いが出て、子どもから驚きの声が挙がったことも印象的でした。

講演の様子

とある子どものグループの様子です。課題も対策もたくさん出ています。

講演の様子

保護者もインターネットへの不安を語り合いながら課題を進めました。

子どものうちからしっかりインターネットの危険性を知っておくこと、またトラブルの際には親に相談できる関係性でいることが大切ですね。いじめや消費者トラブルなど、深刻な事態に陥ったら専門の相談窓口が用意されています。子どもから相談を受けた場合は適切に対応するようにしましょう。 BBSSは今後もセミナーやワークショップを通じて、インターネットを安全に使えるように活動していきたいと考えています。

参加者の声

イベント終了後に、今回の講座を企画してくださった鎌倉市消費生活相談員さんにお話を伺いました。相談員さんからは、今日の講座を振り返り、「子どもも大人もそれぞれ活発に話していましたね。これをきっかけに、あのときこういう話をしたよね、と親子で話し合えることが大切です。なぜなら消費者トラブルに関する相談は平成30年度で約2000件あり、未成年者によるオンラインゲームの課金トラブルでは1回で30万円もの請求がくるケースも出ています。子どもがスマホで何をしているか、親が知らない場合がほとんどです。やはり親子で学ぶことが大切だと考えています。」との声をいただきました。また、最近のトラブルの傾向として、SNSに表示される広告の危険性についても語ってくださいました。「SNSに表示される広告を見て、詐欺などに引っかかってしまう若者の事例が増えています。男性は儲け話に弱く、投資や情報商材などでトラブルを抱えます。女性は美容や脱毛エステに関する相談が多いですね。巧みに勧誘されて借金を抱えてしまうので、小学生のうちから消費生活に関する知識を学んでおく必要がありますね。」と感想を述べて下さいました。

(取材・文:ITジャーナリスト 鈴木朋子)

主催者紹介

鎌倉市消費生活センター

鎌倉市消費生活センターは、鎌倉市に在住、在勤、在学の消費者を対象とした、様々な消費生活問題の相談窓口です。日常の買い物やサービスを受ける中で「トラブルにあった」「納得がいかない」ことがあった時の相談だけでなく、インターネットやスマートフォン利用における、ネット詐欺、悪徳商法などのトラブル相談も受け付けています。最近では、ネット利用の低年齢化によって、青少年のネットトラブルに関する問い合わせも入ってくるようになっており、消費生活相談員が事情を詳しく伺い、助言、あっせんを行っています。

主催者
鎌倉市消費生活センター
住所
〒248-8686 神奈川県鎌倉市御成町18−10
日時
2019/8/6
対象者
小学生3年生以上の児童と保護者